大学概要【2025年度実施分】スタートアップハブ?シンガポールでアントレプレナーシップの国際教育

情報工学部

スタートアップハブ?シンガポールでアントレプレナーシップの国際教育
実施責任者:川澄 未来子

海外研修中に、アジア最大のスタートアップハブであるシンガポールにて実践的なアントレプレナー教育を行う。シンガポール国立大学(NUS)関係機関のプログラムに参加し、起業家精神、創造性、情報収集?分析力、判断力と実行力、リーダーシップ、コミュニケーション力などを学び、現地の同世代学生から多くの刺激を受けながら、ICTエンジニアとしてのキャリア形成を目指す。

ACTIVITY

グローバルチャレンジ研修1(起業家精神の学び)

2025/10/10

 情報工学部/情報工学専攻の国際専門研修「グローバルチャレンジ研修 in Singapore & Thailand」を2025年8月7日から20日の14日間で実施しました。本プログラムは、グローバルエンジニアの育成を目指して2015年から継続している研修で、学生たちは異文化や多様性を肌で実感し、新たな人生観や研究目標と出会い、キャリアビジョン形成や語学力向上に繋がっています。今年は応募者の中から14名(学部生6名,大学院生8名)を選抜し、シンガポールとタイに渡航しました。
 今年は14日間のうちの4泊5日をシンガポールで過ごしました。3回に分けて報告します。
 まず、大きなテーマとして掲げたアントレプレナーシップ(起業家精神)についてです。シンガポールはアジア最大のスタートアップハブで、政府主導のもと、シンガポール国立大学(NUS)キャンパス内にスタートアップ成長支援拠点が作られ、世界中から起業家が集まり活動しています。その現場であるBLOCK71のNUS Enterpriseを視察するとともに、セミナールームでアントレプレナーシップに関わる講義を日本語と英語で聴講しました。講師は、AI、Web3、M&A、鉄道などの課題に携わる起業家や投資家の方々です。挑戦する面白さや苦労、人生や仕事の意義、日本人の強みや誇りなどに関して心に響くフレーズを数多く受け取りました。

BLOCK71はシンガポール国立大学(NUS)Innovation部門NUS Enterpriseが運営するグローバルアクセラレータ

今泉寛氏(名古屋大学グローバルマルチキャンパス機構)によるBLOCK71視察

David NG氏(Co-founder & CEO, Pollen Tech)によるご講演

飛鳥井啓氏(JRE Ventures:JR東日本が設立したコーポレートベンチャーキャピタル)によるご講演

グローバルチャレンジ研修2(現地学生との交流体験)

2025/10/10

 シンガポールは高度人材の獲得と育成に成功し、一人当たりのGDPが世界最高水準(日本の2倍以上)の先進国です。QS大学ランキングアジア1位(世界8位)のシンガポール国立大学(NUS)、および、シンガポール経営大学(SMU)の2校を訪問し、広いキャンパスを視察するとともに、学生たちと交流しました。日本の教育環境との差異や、競争にさらされた環境で大学生活を送っている勤勉で貪欲な学生たちの姿勢に、大いに刺激を受けました。

シンガポール人学生と日本人留学生がNUSキャンパスを案内し、学食でのランチも体験

NUSキャンパスには、寮、音楽ホール、病院、企業の入居ビル、スタートアップ拠点などがあり、一つの街を形成していることを実感

SMUの日本語クラブの学生たちとグループを組んでゲーム形式で交流

SMUの学生たちが日本文化や伝統に対する知識や洞察が深く、日本語力も高いことに驚愕

グローバルチャレンジ研修3(シンガポールの成り立ちの学び)

2025/10/10

 滞在中の8月9日はシンガポールの建国記念日で、ちょうど60周年の記念すべき年でした。Marina Bayの盛大な祝賀イベントでは、独立からのさまざまな流れを振り返りながら人々が感涙し、多民族国家が一つになる光景を目の当たりにしました。また、日本人墓地公園へ足を運び、シンガポールにおける日本人の歴史や、愛知県美浜町出身の山本音吉の人生を学びました。80年前の8月9日は長崎に原爆が投下された日でもあったため、御堂の中で黙祷を捧げました。現地日本人会の計らいで、清掃ボランティアにも参加させていただきました。

Garden by the Bay(植物園)にて名物のスーパーツリーを背景に

60周年イベントは夜まで続いて花火でフィナーレ

多くの戦没者も眠る日本人墓地公園には、山本音吉の納骨堂や二葉亭四迷の記念碑も

公園として地域に開かれ、日本人会も協力して維持?管理されているため、学生たちも清掃に加わった

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