トップページ/ニュース 北海道の高校数学教諭、桑原さんに論文博士の学位を授与

北海道大学時代の指導教授の縁で本学に論文提出

  • 記念写真に納まる小原章裕学長(前列左)、桑原修平さん(同右)、鈴木紀明教授(後列左)、齊藤公明研究科長(同右) 記念写真に納まる小原章裕学長(前列左)、桑原修平さん(同右)、鈴木紀明教授(後列左)、齊藤公明研究科長(同右)
  • 小原学長(右)から学位記を受け取る桑原さん 小原学長(右)から学位記を受け取る桑原さん

小原章裕学長は、私立札幌静修高校数学科教諭の桑原修平さんに博士(理学)の学位記を授与しました。関数解析学の学位論文「Invariant subspaces of some Toeplitz operators on weighted Hardy spaces over the bidisk(二重円板上で定義された重み付きハーディー空間上のテープリッツ作用素の不変部分空間)」が大学院理工学研究科での審査及び試験に合格し、付与されました。

学位記の授与式は10月16日、天白キャンパス本部棟で行われ、小原学長から桑原さんに9月18日付の学位記が手渡されました。理工学研究科の齊藤公明研究科長と論文主査の同研究科鈴木紀明教授(解析学)が立ち会いました。

桑原さんは北海道大学大学院理学研究科数学専攻修士課程を修了。高校の教壇に立ちながら修士課程時代の研究を深めました。北海道大学時代の指導教授が急逝したため、弟子筋の縁で本学に学位論文の審査を求め、念願をかなえました。鈴木教授によると、桑原さんは二つある「作用素」に新たに三つ目を加えて考察したのが画期的だったといいます。

小原学長は「研究成果を授業に取り入れて高校生に伝えてほしい」と話しました。桑原さんは「時間と紙と鉛筆があればどこでも研究は続けられます。せっかくこんな機会をもらったので、さらに研究に励みたい」と抱負を語りました。

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