FFPE肺組織切片に対するSWATH法による定量プロテオーム解析法の条件検討

第67回日本薬学会東海支部大会（名古屋?オンライン開催）において、環境科学研究室（今西進准教授）の中野さんの発表に対し、学生優秀発表賞が授与されました。

この研究では、ホルマリン固定パラフィン包理（FFPE）肺組織切片に対し、質量分析計TripleTOF 6600を用いたSWATH解析を行うため、試料調製法の条件検討を行いました。

その結果、酸分解性界面活性剤であるRapiGestを用いることにより、タンパク質の網羅的な定量解析に成功しました。この研究により、長期間保存されているFFPE病理組織においても、SWATH法を用いることにより、多くの疾患関連タンパク質を同時に観察できることが示唆されました。