トップページ/ニュース 池上彰教授×小原雅博特任教授 スペシャル講演会をオンラインで開催

国際問題を縦横に語り合う 480人が聴講

なごやかに対談する池上彰教授(左)と小原雅博特任教授(Zoom画面から) なごやかに対談する池上彰教授(左)と小原雅博特任教授(Zoom画面から)
講演する小原雅博特任教授 講演する小原雅博特任教授

本学の池上彰教授と小原雅博(こはら?まさひろ)特任教授によるスペシャル講演会が1月29日、ナゴヤドーム前キャンパス南館のDSホール発のオンラインで開催されました。一般に参加を呼びかけ、対面とオンラインの併用を予定していましたが、新型コロナウイルス感染拡大のため、オンラインだけで開催しました。事前に申し込みのあった約480人がZoomで聴講しました。

講演会は2部構成で開催。まず、小原特任教授の講演「危機の国際政治~百年に一度の大変動を読み解きながら、国際政治を展望する~」で始まりました。小原特任教授は、外交官として外務省アジア大洋州局参事官、同審議官、在上海総領事を歴任。東京大学教授を経て、2021年4月から本学特任教授を務め、東京大学名誉教授でもあります。

小原特任教授は三つの危機を挙げながら複雑な国際政治を解きほぐしました。第一は、新型コロナウイルス感染症のパンデミックや気候変動に代表される「人類?地球の危機」。第二は、大国の覇権争いの末に起きかねない「平和の危機」。第三は、人口減少?少子高齢化、経済格差、民主主義?資本主義の苦境がもたらす「国家?社会の危機」です。これらを「厄介な問題」と指摘しながら、「危機はチャンスでもある。厄介な問題に真正面から向き合い、皆と力を合わせて解決に努めよう。危機を直視し、選択を先延ばしせず、未来のために今、行動を開始しよう」と呼びかけました。

小原特任教授は視聴者との双方向の進行に努め、講演の中で国際問題に関するクイズを挟み、オンライン集計で正答率を確認しながら話を進めました。

続いて、池上教授と小原特任教授によるスペシャル対談「百年に一度の大変動~世界はどこへ向かい、日本はどうあるべきか?」に移り、池上教授は在宅で、小原特任教授はホールからオンラインで話し合いました。

池上教授は、最近の国際ニュースであるウクライナ危機から話を切り出しました。話題はヨーロッパから中台問題に飛び、両者の該博な知見が交わされました。

対談の後半は、あらかじめ視聴者から寄せられた質問を池上教授が小原特任教授に伝える形でテンポよく展開。大发体育官网_澳门游戏网站生からの「日本の進むべき道に向かって今の大学生ができることは」という問いに、小原特任教授は「たくさんあるが二つだけ挙げる。小さな目標を立てて毎日10分でもいいので続けると実現する。皆さんには年の有利さがある。英語でも中国語でもいいので、続けると、20年後、30年後に自分の力になる。もう一つは、自分の国や民族を客観的に位置づける訓練をすること。客観的な思考をする習慣をつけてほしい」と助言しました。

最後に池上教授が大学で何を伝えるかを尋ねました。小原特任教授は「自助?共助?互助が大事。若い人たちでプラットフォームをつくって広げてほしい」と応じました。

小原特任教授「自助?共助?互助が大事。若い人たちでプラットフォームをつくって広げてほしい」

視聴者からの質問は111件にも及びました。ご協力ありがとうございました。

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