在学生?教職員/ニュース 池上彰教授が愛知総合工科高等学校専攻科で講演

テーマは「ニュースから世界が見える」

講演する池上彰教授 講演する池上彰教授

本学が指定管理者を務める愛知総合工科高等学校専攻科(名古屋市千種区)で12月1日、池上彰教授の特別講演会が開かれました。専攻科生に向けて池上教授は「これからはデジタルを使いこなしている君たちの時代。専攻科で学んだことを生かして1人1人が自分の頭で考え、創意工夫ができる力を身につけることが大切」と呼び掛けました。

「日本はこれでいいのかと危機意識を持ってほしい」

  • 米国取材での体験を紹介 米国取材での体験を紹介
  • 講演後、お礼の言葉を述べる坂口奨也さん(2年) 講演後、お礼の言葉を述べる坂口奨也さん(2年)

特別講演会は、将来のものづくりを担う生徒たちが社会に出ていく中で、世界に目を向けてさまざまなニュースやそれらの歴史的背景などを学ぶことで視野を広げてもらおうと企画され、専攻科の1、2年生や教職員ら約100人が聴講しました。

池上教授は「ニュースから世界が見える」と題した講演でまず、中間選挙の取材で訪れた米国のラーメン店で物価高とインフレがいかに進み、逆に日本では円安が進行している状況を身をもって実感したことを紹介。「日本が貧しくなってしまったと衝撃を受けた。日本はこれでいいのかと危機意識を持ってほしい」と指摘しました。

続いて、中国政府のゼロコロナ政策によるロックダウンが欧米や日本の経済に影響を及ぼし、世界的な原油価格の値下がりにつながったことを解説した池上教授は「中国がどうなるかで私たちの暮らしも変わってくる。まさに世界がつながっていることを知っておいてもらえれば」と訴えました。

さらに、池上教授は天然痘など感染症の流行で日本で仏教が広まり、欧米ではキリスト教が広がったり、ルネサンスなどの新しい文化が生まれたりした歴史もひも解き、「感染症がいかに世界の歴史を変えてきたがわかる」と強調。国際情勢などを報じる日々のニュースや世界の歴史を学んだうえで、自ら考える力を養っていくことの大切さを語り掛けました。

専攻科生と記念撮影する池上教授 専攻科生と記念撮影する池上教授
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