トップページ/受賞 農学研究科の加藤大志さんが 糸状菌分子生物学コンファレンスで 学生優秀ポスター発表賞

受賞者

加藤大志さん(農学研究科農学専攻修士課程2年、加藤雅士教授?志水元亨准教授研究室)

受賞名

第21回糸状菌分子生物学コンファレンス 学生優秀ポスター発表賞

受賞日

2022年11月24日、25日

受賞テーマ

白色腐朽担子菌 Phanerochaete chrysosporium のリグニンフラグメント分解機構

 糸状菌分子生物学研究会が主催する第21回糸状菌分子生物学コンファレンスにおいて、加藤さんが優れた発表を行った学生に贈られる「学生優秀ポスター発表賞」を受賞しました。白色腐朽担子菌 (はくしょくふきゅうたんしきん) は、いわゆるキノコの仲間であり木材を完全に消化して食べることができる生物です。木材の成分の1つであるリグニンは生物が食べにくい代表のような天然物質で、白色腐朽担子菌によってどのように分解されるかは大きな謎でした。
 今回の研究では、白色腐朽担子菌のリグニンを分解する過程で生じるリグニンの断片(リグニンフラグメント)を分解する仕組みを明らかにしました。これまでに知られていなかったリグニンフラグメントの分解に働く新しい酵素をいくつか見つけ、その働きを解明したことで、白色腐朽菌が行うリグニン分解の謎が解けたのでした。
 この研究結果は学術的に高い評価を受けただけでなく、この酵素を応用することで未利用植物バイオマスからのバイオディーゼル生産に役立ち、カーボンニュートラル社会の実現に大きく貢献することが期待されます。この成果は国連が掲げる持続可能な開発目標(SDGs)のうち、7(持続可能なエネルギーの開発)、15(持続可能な陸上資源の利用)の達成に貢献できます。

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