トップページ/ニュース 能登半島地震の被災地?富山県氷見市と石川県志賀町で災害復興ボランティアを実施
ボランティア協議会が主催して28人が参加 20人超での活動は3月に続いて2回目
ボランティア協議会が主催した能登半島地震の被災地での災害復興ボランティア活動が5月25、26日の2日間、本学と連携協定を締結している富山県氷見市と震度7を観測した石川県志賀町で行われ、学生28人が参加しました。20人以上の規模でのボランティア活動は3月19、20日に次いで2回目で、奥能登地域での活動は初めてとなりました。
志賀町は震度7を観測 甚大な被害を受けた奥能登地域での活動は初めて
- 災害ごみが残る被災家屋
- 土壁や石膏ボードを外す作業
学生たちは24日夜に天白キャンパスを出発し、25日未明に活動時に毎回、拠点としている富山県南砺市の城端別院善徳寺へ。同日午前7時過ぎに善徳寺を出発し、氷見市組14人は午前8時ごろ、志賀町組14人は午前9時ごろにそれぞれのボランティアセンターに到着し、活動をスタートしました。
氷見市では被災した家屋の災害ごみの運び出しやごみの仮置き場でのごみの分別作業、志賀町組もタンスやテーブルなど大型家具の災害ごみを運び出し、ごみ仮置き場に運搬しました。26日も同様に午前7時に善徳寺を出発し、氷見市組、志賀町組とも被災家屋からの大型家具の運び出しとごみ仮置き場への運搬に汗を流しました。
氷見市では半壊家屋の土壁を崩して運び出す作業を行いましたが、重くてすぐ崩れてしまうことから作業に苦戦していました。学生たちは「このような作業は多くの人手がいるので、今後もボランティアが必要」「震災から半年近く経過しているけれど、まだまだ生活するのも大変な人が多いと感じました」などと感想を話していました。
志賀町組は25日の休憩時間に地元ボランティアの案内で輪島市の鹿磯漁港へ。地盤が4メートルも隆起して漁船が入港できない状況が続いており、「報道などで見てはいましたが、現地の状況を目の当たりにして驚きました」「こんなことが起こるなんて信じられない」と言葉を失う学生もいました。
「奥能登は手付かずの地域も多く、今後も支援を行いたい」と小林会長
「今回の活動は校友会など多くの方からのご支援をいただいて実施できました。ありがとうございました」とボランティア協議会の小林暖弥会長(理工学部3年)。初めての奥能登地域での活動でしたが、「奥能登地域はまだ手付かずの場所も多く、被害状況から考えてボランティアの参加者も少ないと感じたので、今後もさまざまな支援を行っていきたい」と振り返っていました。
- 4メートルも地盤が隆起した鹿磯漁港
- 奥能登地域の被災地の様子
- 地盤の隆起で座礁したままの漁船も
- 氷見市のごみの仮置き場
- 食事は今回も自炊で
- 災害復興ボランティアに参加した学生たち