トップページ/ニュース 人間学部髙橋ゼミが小学生以下を対象に宿題サポートと自由研究ワークショップの「サマーキッズスクール」を開催

自由研究に役立つワークショップでおもちゃ売り場を観察 自由研究に役立つワークショップでおもちゃ売り場を観察
真剣に宿題に取り組む子供たちを学生たちが優しくサポート 真剣に宿題に取り組む子供たちを学生たちが優しくサポート

人間学部橋香苗ゼミの学生を中心に人間学部の有志の学生21名が8月3日?4日、イオンモールナゴヤドーム前店で地域の小学生以下を対象に、午前に夏休みの宿題のサポートを、午後には自由研究に役立つワークショップのイベント「サマーキッズスクール」を開催しました。昨年に続く夏休みの子供たちの学習サポートのイベントで、8月3日には名古屋大学経済学部の土井康裕教授のゼミ生と講義受講生の11人も宿題サポートとワークショップを行いました。8月3日にはマスコミが取材に入り、2日間で延べ95人の子供たちが参加し、賑わいを見せました。

今回は新たに自由研究に役立つワークショップも実施

  • 子供たちと手を繋いでモール内の探検に出発 子供たちと手を繋いでモール内の探検に出発
  • 「こんなこと見つけたよ」と嬉しそうに報告 「こんなこと見つけたよ」と嬉しそうに報告

昨年は小学生を対象に夏休みの宿題サポートのみの実施でしたが、今回は「小学生以下」に対象を広げ、さらに自由研究に役立つワークショップを取り入れるなど、内容も拡充しました。
午前の「宿題サポート」には、幼稚園や保育園に通う幼児から小学生の高学年まで幅広い年代が参加。開始早々から宿題を手に会場を訪れ、2時間のサポート時間を集中して取り組む姿が随所に見られました。中には昨年も参加し、偶然同じ学生がサポートすることになった児童もおり、1年越しの再会に声を弾ませながら、仲良く宿題に取り組んでいました。

8月4日の本学学生による午後の自由研究に役立つワークショップは、「おもちゃ売り場を“観察”しよう」「広告を“観察”しよう」の2つのテーマで開催しました。早速、学生と子供たちは手を繋いで一緒にモール内の探検に出発。「なぜおもちゃ売り場は男の子向けと女の子向けに分かれているのか」「なぜこの広告はこの場所にあるのか」といった売り場や商品から、社会のジェンダー化や広告を通じたコミュニケーションについて観察し、考える内容に取り組みました。髙橋助教は「普段とは異なる視点で身の回りのものを見て、これまで見えていなかった様々なことが見えてくることを感じ取ってもらえたら」とワークショップの狙いを話し、すっかり仲良くなった学生と子供たちは、お別れの際に名残惜しそうにする姿も数多くみられました。

髙橋助教「この取り組みには社会的ニーズを感じる。子供たち向けのワークショップを開発して、様々な場所で実施できれば」

  • モール内の探検を終え、全体で振り返り モール内の探検を終え、全体で振り返り

学生たちは今回初めて行うワークショップに向けて、専門書の内容を噛み砕き、小学生にも伝わる伝え方を考えながら、スライドの準備やワークショップの展開を検討。事前に自分たちもモール内を観察し、どう子どもたちを導いていくかなど、修正を繰り返して完成させました。当日、司会役の学生から売り場が「男の子向け」「女の子向け」にはっきりと分かれているという気づきに対して、「でも、男の子向けのおもちゃは男の子だけのものなのかな?女の子は使っちゃいけないのかな?」という投げかけがあり、「違う」と教えてくれた子供たちも多く、学生たちは「私たちから何か言ったわけじゃないのに、みんなちゃんと気づいてくれている」と子供たちの鋭い指摘に驚く場面も見られました。

橋助教は「昨年に引き続き参加してくださる方も多くいらっしゃったり、通りすがりの方から『こういうのがあると助かる、いい取り組みですね』というお声がけもたくさんいただき、この取り組みの社会的ニーズを感じた」と話し、さらに「学生たちにとっても、どうしたら子供たちに理解してもらえるかを考えて工夫しており、このイベントを通じて、人に教える、伝えるということの難しさと楽しさを感じてもらえたのではないか」と手応えを話しました。今後、ゼミの取り組みとして、子供たち向けのワークショップを開発して、様々な場所で実施できるように検討もしたいと展望も話しました。

  • 午前の「宿題サポート」の様子 午前の「宿題サポート」の様子
  • 「あっ間違えた」と楽しく宿題に励む子供たち 「あっ間違えた」と楽しく宿題に励む子供たち
  • イベントを企画?運営した髙橋ゼミと人間学部の有志学生 イベントを企画?運営した髙橋ゼミと人間学部の有志学生
  • 情報工学部始動
  • 社会連携センターPLAT
  • MS-26 学びのコミュニティ