大学概要【2020年度実施分】食料生産を教材とした体験型教育プログラム.-ブドウの周年栽培管理,ワイン醸造そして販売-

農学部

食料生産を教材とした体験型教育プログラム.-ブドウの周年栽培管理,ワイン醸造そして販売-
実施責任者:中尾 義則

ブドウ栽培から収穫そしてワイン醸造から販売を通して,食料生産と流通を体系的に学び,食の安全安心に携わることの重要性と責任を自ら学ぶことを目的とする.具体的には農学部附属農場のブドウの施設の設計や栽培管理を行っている.収穫したブドウは近隣のワイナリーとの連携により醸造し,その品質を見極め販売を目指している.ブドウ産地やワイナリー見学,外部講師講演の聴講などを取り入れながら理解を深めてゆく.

ACTIVITY

ブドウの除葉

2020/08/19

除葉の作業中

ブドウ果粒の色を濃くする必要があります.その技術の一つとして除葉があります.この作業の意味として,ブドウ果皮にはアントシアニンが蓄積すること.その蓄積を促すには光(紫外線)が必要で,果房周辺の葉を除去することで光環境を改善する目的があることを学びました.ちょうど今が着色を開始する時期に当たります.今年は長雨で病気が多いため,切除した葉は回収して園外に持ち出し,感染予防することも学びました

除葉した葉

除葉後の果房

ブドウの雨よけ設置

2020/08/31

ブドウは病気にかかりやすく、その防除の一つとして雨よけがあります。附属農場にはブドウ樹を覆う雨よけ施設がありますが、本プロジェクトで新しく設置したブドウ垣根には雨よけがありません。新たな対策として、昨年度にブドウ園の視察で見た果房周辺への雨よけの設置を試みました。専用の資材が無いため、U字園芸資材やハウス用ビニールの裁断など、手に入りやすい資材の活用で雨よけの設置をしました。

雨よけ設置前の垣根

ビニールの裁断

雨よけ設置後の垣根

ワインのラベル貼りと今後

2020/09/04

これは昨年2019年のブドウで仕込んだワインです.納品後に新型コロナウイルス対策で大学への入構が禁止になり、箱に入ったまま保管されていました。2020年の収穫の前にボトルを完成させたいとの思いから突然ラベル貼りを実施しました。裏ラベルはすでに貼ってあり、これはワイナリーから出荷するときに貼っておかなければなりません。評価のために1本開栓しました。学生は慣れたもので、色と香りを目と鼻で、口に含み舌触りを、そして吐器に出し、鼻に抜ける香りを感じています。評価は今ひとつでした。
 2019年2年生の時にブドウ管理をした3年生が今年はプロジェクトに参加できずにいます。4年生が中心のブドウ園とワイナリーの視察も中止しています。来年度は4年生が院生として、3年生が4年生として、ぜひプロジェクトを続けたいと話しながらのエチケット貼りでした。2020年9月にブドウの収穫とワインの仕込みを独自に行う予定です。

開封作業

エチケットの貼付

貼付作業の終了

テイスティング(ISOグラスの写真で無いことが残念)

  • 情報工学部始動
  • 社会連携センターPLAT
  • MS-26 学びのコミュニティ