大学概要【2020年度実施分】電気電子回路作製および実機操作体験型プログラム

理工学部

電気電子回路作製および実機操作体験型プログラム
実施責任者:村本 裕二

2017年度より実施されている本体験型プログラムは,本学科の教育方針であるエネルギー,ロボット,ナノテク,情報通信など,幅広い分野の基礎学力と応用力を身に付けた「モノづくり」を担う人材の育成を目指して「実感教育」を推進するためと,学生の主体的な学びを熟成させるための事業である。学生は,電気電子回路作製および実機操作を体験することで電気電子工学分野での基本的な概念を理解する。

ACTIVITY

電気電子回路作製(テスタ作製)

2020/07/07

本プログラムにて電気電子工学における電子回路,電気計測等の基本的な事象(電子部品の読み,測定方法等)をWebClassにて事前学習し,テスタ作製(ハンダ付け)を実施した。さらに自作したテスタが電圧?電流および抵抗を正しい値で測定できるかの動作確認も実施した。3密を避けるため実施する人数を制限し,机1つに1名にてテスタ作製を行った。
 電気電子基礎実験(電気電子工学科2年次,前期)にて実施した。

テスタ作製の様子1

テスタ作製の様子2

作製テスタの動作確認作業の様子

アナログ測定

2020/07/20

本プログラムにて電気電子工学に必要な座学(測定方法等)を理解する。各自所有するブレットボードセットからの電子部品を用いて電圧と電流および抵抗間の定量的な関係(オームの法則)を示す。本実験を通じて,テスタの使い方ならびに観測した値の関係を表現する(グラフの作り方)を習得する。3密を避けるため実施する人数を制限し,机1つに1名にてアナログ測定を行った。
 電気電子基礎実験(電気電子工学科2年次,前期)にて実施した。

自作テスタによる電圧,電流および抵抗測定の様子

自作テスタによる電圧,電流および抵抗測定の様子

ディジタル測定,長さ測定

2020/08/06

v本プログラムにて電気電子工学に必要な座学(測定方法等,データ処理)を理解する。ディジタルマルチメータ(実機操作)を用いて自作テスタの内部抵抗を考慮しながら電流および電圧測定を実施し,テスタの内部抵抗の概念を理解し,マルチメータによる計測方法を習得する。さらに電気現象を評価する上での物理量の概念とデータ処理法を理解するため金属製長尺,ノギスとマイクロメータを用いて長さの測定を実施した。測定データから測定値のバラツキ,誤差,数値の丸めおよび有効数値の概念を習得する。
 3密を避けるため実施する人数を制限し,一机に1名にてアナログ測定および長さ測定を行った。
 電気電子基礎実験(電気電子工学科2年次,前期)にて実施した。

自作テスタの内部抵抗測定の様子

長さ測定の様子

交流電圧測定,赤外線リモコン組立

2020/08/21

本プログラムにて電気電子工学に必要な座学(測定方法等)を理解する。ディジタルオシロスコープにてファンクション?ジェネレータから出力した交流電圧波形観測を行い,抵抗-キャパスタンス回路での電圧,電流,位相差および周波数の測定法を学ぶと共にその概念も理解する。さらに赤外線リモコンの組立と実験を通じて,ディジタル通信の基礎を理解すると共に,電子部品の動作原理を習得し,信号パルス発信を制御するPIC(制御用IC)へのプログラミングを体感する。組立終了後,実際のラジコンカーが操作できるか確かめる。
 3密を避けるため実施する人数を制限し,交流電圧測定および赤外線リモコン組立を行った。
 電気電子基礎実験(電気電子工学科2年次,前期)にて実施した。

交流波形観測の様子

赤外線リモコン組立の様子

交直流重畳電圧測定,ゲルマニウムラジオ

2020/09/14

本プログラムにて電気電子工学に必要な座学(測定方法等)を理解する。直流安定化電源とファンクション?ジェネレータを用い直流に交流が重畳した電圧波形(直?交流重畳波形)を作り,ディジタルオシロスコープの波形観測機能を体得する。
 ゲルマニウムラジオの製作を通じて外部信号(AM波)から音声信号を取り出す原理を学び,非常に少ない電子部品と簡単な回路にてラジオ放送が聞けることとラジオ(AM波)の伝搬方式を学ぶ。
 3密を避けるため実施する人数を制限し,交直流重畳電圧測定およびゲルマニウムラジオ組立を行った。
 電気電子基礎実験(電気電子工学科2年次,前期)にて実施した。

交直流重畳波形観測の様子

ゲルマニウムラジオにて外部信号を受信している様子

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