大学概要【2021年度実施分】アクティブ?ラーニング型授業の質的保証のための高校IR

附属高等学校

アクティブ?ラーニング型授業の質的保証のための高校IR
実施責任者:伊藤 憲人

アクティブ?ラーニング(以下、AL)型授業の基礎的な研究?実践?普及の経験を得て、今後AL型授業の効果を定性的な評価だけでなく、定量的に評価し、エビデンスに基づいた実践?普及をしていくため、「高校IR」を導入したい。PDCAサイクル(P:授業デザイン、D:実践、C:高校IR、A:研究)を回し、評価の妥当性を新たに研究するとともに、AL型授業の質的保証をし、全教科?全授業における実践?普及を目指す。

ACTIVITY

ICTデバイス活用

2021/11/19

 いよいよ、来年度より新学習指導要領の実施にあたり、主体的?対話的で深い学びの実現を目指していく必要があります。今年度に入り、普通教室のすべてにプロジェクターとスクリーンが設置され、また次年度の入学生から1人1台のデバイスを所持することになります。このことを踏まえて、本校「アクティブラーニング(以下、AL)研究会」では、AL型授業の研究授業を行っていきたいと考えましたが、コロナ禍において、1学期はペアワーク、グループワークがしにくい状況でした。そのため、AL研究会にて、各教員の授業実践やICTデバイスのソフトの使い方の紹介を主に行い、授業の在り方について検討をしました。

AL研究会は、今年度も自主的に参加してくださった9名のメンバーで、金曜日の3限を研究会の時間として活動しています。教科を越えた授業についての話し合う貴重な場となっています。

理科の吉川教諭による「Googleスプレッドシートを用いた実習結果の共有」の授業報告の様子です。実際にその場で「スプレッドシート」を使い、使用感を確かめることができました。

数学の宮田教諭によるApple社のプレゼンテーションソフト「Keynote」の授業等で使える機能の紹介です。実際に各教員がKeynoteを使用しながら実体験し、授業での使い方のアイデアの共有を行いました。

授業実践の他に、授業に関わる書籍の紹介、それぞれの教員の持つ授業に関わる参考となる情報の共有など、主体的に行われています。

ICTデバイス等を活用した授業実践(総合的な探究の時間1)

2021/12/02

 この学びのコミュニティ創出支援事業の予算で購入させていただいたiPad、Apple pencil、キーボードを利用した授業実践報告をいたします。
 今回紹介する授業は、「総合的な探究の時間」(3年生)のものです。この回の授業の内容としては、ニュース時事能力検定試験(最近の新聞やテレビのニュース報道を読み解き、活用する力を養い、認定する検定)の試験問題を利用して、情報活用能力を養っていくものでした。
 ただ、過去問を解くのではなく、自分たちで新聞を利用して問題を作成することに挑戦しました。この目的は、新聞やテレビ等の報道に目を向けるきっかけとなり、自分でどの報道を出題に使うかを考えることで、その報道の核心は何か、なぜマスメディアに取り上げられたのか、そこからこの問題を解く人たちに何を伝えたいのか、様々な立場の視点を理解することができることです。作成した問題は、次回の授業時にスライドにそれぞれ映し出し、全員で解答し、内容を共有することを行いました。
 この授業において活躍したのが、iPadです。問題を作成する際にプレゼンテーションソフトや文書作成ソフトなど使い、効果的に写真やアニメーションを利用し、まとめることができます。また、新聞記事を必要に応じて写真にとり、その場ですぐに発表データに取り組むことができます。これからの主体的?対話的で深い学びを実践するにあたり、必要なときに必要な情報にすぐにアクセスでき、また文字以外の情報も利用しながら自分の意見をまとめることは必須であると考えます。

この授業においては、生徒が所持する共通の教科書?図説などはなく、写真等の情報共有はスライドに映し出すことで行います。

スライドにて本日の作業の内容を理解した上で、iPadのソフトを利用し、どのように作成問題をプレゼンテーションするか、お互い情報共有を行っているところです。

新聞紙で使える記事があれば、すぐに写真に撮りそれを加工した上で、発表データに取り込むことができます。レイアウト等も自由に変更でき、より自分らしい作品となります。

一旦、作成したものを近くの人に見せることで、意見をもらい、よりよい作品にその場で修正することがiPadなら可能となります。

ICTデバイス等を活用した授業実践(総合的な探究の時間2)

2021/12/02

 この学びのコミュニティ創出支援事業の予算で購入させていただいたiPad、Apple pencil、キーボードを利用した授業実践報告をいたします。
 今回紹介する授業は、「総合的な探究の時間『探究基礎Ⅰ』」(1年生)のものです。この回の授業では「職業インタビュー」という、自分の興味のある職業に就いている人に、実際にインタビューを行い、A3用紙1枚にまとめる夏休み課題の発表でした。

 iPadは、現在台数に限りがあるため、一旦生徒の作品をスキャナーですべてiPadに取り込み、iPadからAppleTV経由でスクリーンに映し出すことを行いました。
 現在、1人1台持っていなくても、このような工夫次第で短時間で生徒発表を行うことができ、授業時間を効果的に使うことができます。このような取り組みを通じて、より「主体的?対話的で深い学び」の実践を進めていきたいと考えます。

模造紙を使うと作成場所が限定されてしまいますが、A3用紙で作品を作成するため、作成場所も机の上で行えます。

生徒によっては、手持ちのデバイスで作品を作り、そのデータをiPadに取り込んで発表をしています。1人1台所有していない現状ではありますが、生徒は自主的にICT機器を利用することが見受けられます。

この発表では、iPadの拡大機能を生かし、説明したいところを簡単に拡大し、かつApple pencilで直接書き込むことができ、臨機応変に発表することが可能です。

このように状況に応じた発表が、デバイスを使うことで可能となり、プレゼンテーションの表現の幅が広がることが期待されます。

ICTデバイス等を活用した授業実践(数学編)

2021/12/02

 この学びのコミュニティ創出支援事業の予算で購入させていただいたiPad、Apple pencil、キーボードを利用した授業実践報告をいたします。
 今回紹介する授業は、「数学A」(1年生)のものです。今回、数学ソフトウェアを使って、三角形の五心を作成し、その性質を理解することを目的に授業実践を行いました。
 通常なら教科書に書いてある図を利用して教師が説明して終わる範囲ですが、このソフトウェアを利用することで、簡単にその確認が視覚ででき、より理解が深まることが期待できます。このような形で、まず使えるソフトがあれば使ってみて、その後検証することで、どの分野でiPadを利用するか、しないかという判断の精度の向上が見込まれます。

まず、冒頭の10分程度で、スクリーンにプリントを映し出して、効率よく説明を行います。

教員が数学ソフトウェアを利用する様子をスクリーンに映し出し、生徒に使い方を説明します。

QRコードから読み取り、数学ソフトウェアを開き、ペアワークで「五心」を作成します。その際にお互いに知識の共有を図ります。

授業の後半では、代表生徒が五心の作成を行い、生徒同士で確認をし合い、さらに理解を深めます。

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