大学概要【2018年度実施分】「研究室開放セミナー」による、学部生の学びの動機付け教育事業

理工学部

「研究室開放セミナー」による、学部生の学びの動機付け教育事業
実施責任者:六田 英治

現在の理工系の大学のシステムでは、3年生までは講義及び学生実験による社会に出るために必要な基礎的な素養を身に付けるための教育が中心となっている。その一方で、量子力学や材料力学、物性論、電気磁気学、熱?統計力学など基礎的な科目の重要性を学部生が理解しているとは言い難い状況となっている。今後、少子高齢化社会において最も重要なことは、基礎学問を能動的に学び、それを社会の発展につなげていけるような人材を養成していくことが重要であると考えられ、1年生や2年生のうちから学生がより能動的に学ぶための動機づけをすることは喫緊の課題となっている。
その一方で、本学科では半導体材料や機械材料、金属材料、生体材料、材料評価技術、電子材料、さらにはそれを用いた半導体光デバイスなど我が国はもちろんのこと、世界的に高い評価を受けている研究室が多数ある。本事業ではそのような背景を基に、研究室を開放し、早期に大学での多様な学びを気付かせる取り組みを行う。これらの事業に大学院生を活用し学部学生と触れ合うことによって、学生の自ら学ぶ意欲を芽生えさせることを事業の取り組みとする。

ACTIVITY

研究室の開放

2018/06/13

宇佐美研究室の開放

日時:平成30年5月12日
場所:3号館144
内容:宇佐美研究室の説明
学んだことに対する抱負:
実際に機械を動かしスライドやプリントを使って説明してもらえて良かったです。難しい用語などについては噛み砕いて簡単な例で教えてくれ質問に対する答えも非常に分かりやすかった。今まで研究室がイメージできなかったが研究室開放セミナーで見学でき、研究室にそれぞれ個性があり面白かった。

B4野村さんが車に用いられる潤滑油についての説明をしている。

宇佐美先生が実際に金属を見せながら説明をしている様子。

研究テーマについての説明に用いられたポスターの様子。

先生の説明を聞いてメモをとる2年生の様子。

榎本研究室の開放

日時:平成30年5月12日
場所:12号館111
内容:榎本研究室の説明
学んだことに対する抱負:自分が想像していたより細かくより詳しく学んでいる事に驚き、先輩達がその分野について熱意を持っている事が印象に残った。 今まで分からなかったことを教えてもらい色んな研究室に興味を持ち研究室を選ぶ視野が広がった

榎本研の説明を聞きながらメモをとる2年生の様子。

M1森川さんがコンポジット材料の研究背景について説明している様子。

トラボロジー特性について説明を聞いている様子。

バイオプラスチックについての説明をしている様子。

岩谷研究室の開放

日時:平成30年5月12日
場所:14号館1階
内容:岩谷研究室の説明
学んだことに対する抱負:自分が想像していたより細かくより詳しく学んでいる事に驚き、先輩達がその分野について熱意を持っている事が印象に残りました。自分ももっと勉強して高度なことが説明できる能力を身につけていくことが重要だと感じました。研究室という生の現場できく説明は新鮮で具体的なイメージを抱くことができました。

M1川瀬さんがMOCVD装置について説明している様子。

2年生が実際に電流を流してLEDを発光させている様子。

B4田中さんが研究室における実験の流れについて説明している。

岩谷先生が実際の基板を見せてよい結晶と悪い結晶の違いについて説明している。

宮嶋研究室の開放

日時:平成30年5月12日
場所:K棟250
内容:宮嶋研究室の説明
学んだことに対する抱負:
入ったことのなかった研究室に入ることができ先輩達の生の声を聞くことができたことで自分が将来何をしたいかを考えることができた
自分から見学をしに行く勇気がなかったので良い機会だった

宮嶋先生が学部生に光ファイバーについて説明している様子

宮嶋先生が学部生にレーザーの応用について説明している様子

宮嶋先生がレーザーの応用例を示している様子

宮嶋先生に研究室での研究内容について説明している様子

今井研究室の開放

日時:平成30年5月12日
場所:K棟249
内容:今井研究室の説明
学んだことに対する抱負:
研究室という生の現場できく説明は新鮮で具体的なイメージを抱くことができた
入ったことのなかった研究室に入ることができ先輩達の生の声を聞くことができたことで自分が将来何をしたいかを考えることができた

今井先生が学部生に研究室について説明している様子

今井先生が学部生に実験装置について説明している様子

今井先生が学部生に研究内容について説明している様子

今井先生が学部生に研究内容について説明している様子

上山研究室の開放

日時:平成30年5月12日
場所:11号館118
内容:上山研究室の説明
学んだことに対する抱負:
研究室がとてもレベルの高い研究をしていると感じたので今後は専門科目の勉強に特に力を入れたいと思う。
先輩達が自分の研究対象に対して非常に興味を持って意欲的に励んでいる事が分かり、自分で考えて取り組んでいるということを感じた。自分もそうなれるように頑張りたいと感じた。

実際にLEDを発光させている様子。

M1後藤さんがパソコンを用いてナノワイヤについて説明している様子。

M1石本さんが長波長LEDについて説明していう様子

M1石本さんがSiCについて説明している様子。

成塚研究室の開放

日時:平成30年5月12日
場所:14号館3階
内容:成塚研究室の説明
学んだことに対する抱負:
講義で習っていない範囲は自分たちにわかるよう、図やスライド?実物を用いて説明してくれたので理解できた
言葉だけでなくパワーポイントを使って説明したり実際に実験装置を見ることができた

大学院生が学部生に研究室について説明している様子

大学院生が学部生に研究内容ついて説明している様子

大学院生が学部生に実験装置について説明している様子

大学院生が学部生に研究内容について説明している様子

赤堀研究室の開放

日時:平成30年5月12日
場所:K棟352
内容:赤堀研究室の説明
学んだことに対する抱負:
説明の後にも質疑応答の時間に色々な事を話してくれて答えてくれたから
自分が想像していたより細かくより詳しく学んでいる事に驚き、先輩達がその分野について熱意を持っている事が印象に残った

赤堀先生がチタンの精錬方法について説明している様子。

チタンの研究背景について説明している様子。

説明に用いられた実際にチタンで作られた製品。

チタンについての長所と短所について説明している写真。

竹内研究室の開放

日時:平成30年5月12日
場所:2号館219
内容:竹内研究室の説明
学んだことに対する抱負:
自分のエピソードと合わせて話してくれる人がいて共感した
決められた時間で忙しい中準備してもらえたのが嬉しかった
時間が短い中でとても分かりやすく細かなところまで説明してくれた、話し方がとても優しかった

大学院生が学部生に研究室について説明している様子

大学院生が学部生にLEDついて説明している様子

大学院生が学部生にレーザーについて説明している様子

大学院生が学部生に研究内容について説明している様子

田中研究室の開放

日時:平成30年5月12日
場所:K棟002
内容:田中研究室の説明
学んだことに対する抱負:
今まで興味のなかった分野であったが興味が持てた。
本研究室は透過電子顕微鏡に関しての実験をしており、自分の勉強している内容との相関が理解できて興味を持てた。

田中先生が学部生に研究室について説明している様子

大学院生が学部生にTEMについて説明している様子

大学院生が学部生に研究室について説明している様子

大学院生が学部生に研究内容について説明している様子

服部研究室の開放

日時:平成30年5月12日
場所:K棟353
内容:服部研究室の説明
学んだことに対する抱負:
研究室という生の現場できく説明は新鮮で具体的なイメージを抱くことができた
自分の興味のある研究室を訪れることができとても有意義な時間を過ごすことができた

研究室紹介についてのビデオをメモを取りながら見ている様子。

人工関節の説明に用いられたサンプルの様子。

パソコンを用いて人工関節について説明している様子。

人工関節によってウサギの屠殺が減ったことについて説明している。

六田研究室の開放

日時:平成30年5月12日
場所:K棟251
内容:六田研究室の説明v学んだことに対する抱負:
実際に研究室を訪れること普段の大学生活では得ることのない刺激を受けた、今後モチベーションアップにつなげることができる

大学院生が学部生に測定装置について説明している様子

大学院生から学部生に研究室での研究内容について説明している様子

大学院生が学部生に測定装置の原理を説明している様子

大学院生から学部生に研究室での研究内容について説明している様子

学生アンケートの集計結果(Check)

2019/01/29

研究室開放セミナーのアンケートを行った。質問項目は以下の通り。

① Lab tourに参加してどう感じましたか?
② 今回の取り組みは自分の進路を考える上で役に立ったか?
③ 卒業研究?大学院での研究に関して興味を持つことができましたか?
有効アンケート回収数 110名

①のアンケート結果

②のアンケート結果

③のアンケート結果

学生のレポート内容のCheckと来期に向けたAction

2019/01/29

今年度の研究室開放セミナーに関して、学科内WGでCheckおよび来期に向けたActionを選定した。まず学生から出てきたコメントをまとめた結果の例を以下に示す。

?今まで入ることのなかった研究室に入りどのような実験をしているかを知ることができたため研究を身近に感じることができた
?材料の分野が広いため卒業研究の際に自分がとこの研究をやりたいのかをきめるのに具体的になったから
?それぞれの研究室がどの様な研究をしているのかを聞くことができ、研究室に配属されてからの自分をイメージすることができた
?ネットに載っている事や講義での説明よりもより内容が詳しく深いところまで知ることができたから
?実際にどのような事を研究しているか見られ興味が湧いた
?各研究室が行っている研究の内容や、研究室の雰囲気がわかった
?普段接する機会を持たない研究室の先輩方の話が聞けたから
?研究室がどんなテーマを持っているのかを知ることができ有意義だったから
?普段授業を受けているだけでは知ることのできない研究の最前線を見学することができたから
?行きたい研究室を絞ることができ研究の方向性を理解することで勉学へのモチベーションがあがった
?今回の説明で研究室の各々の魅力が分かったため入りたい研究室の方向性が決まったため
?今まであまり興味を持てなかった所も行ってみることで興味を持つことができた
?もっと詳しく知りたいと思える研究がたくさんあったので調べて進路を決めたいと思えた
?自分のやりたいことの道しるべになった
?大学院を受験してもっと詳しい事まで研究してみたいと思ったから
?様々な研究の一端に触れることができて良い経験となった
?より細かく知ることができ、どの研究室を目指してどのような勉強を行うのか指標になった
?進路を考える上で判断材料が増えた

など総じてポジティブな意見が多いことを確認した。また、より進路を意識した取り組みを行うことの重要性が確認され、それらの結果をもとに来期のMS-26の実施計画をWGで選定した。

  • 情報工学部始動
  • 社会連携センターPLAT
  • MS-26 学びのコミュニティ