大学概要【2022年度実施分】先端電気電子技術体験を通した技術者育成プログラム

理工学部

先端電気電子技術体験を通した技術者育成プログラム
実施責任者:村上 祐一

昨今注目されている電気自動車?人工知能(AI)?IoTデバイスは,電気電子技術者により支えられています。本取組では,将来,参加学生がこれらの先端技術開発に関わる電気電子技術者として大きく羽ばたくための支援およびそのためのコミュニティを形成し,次世代の電気電子技術創成の一翼を担う人材育成を目指します。2022年度は,「電池」や「発電」をテーマと,リチウムイオン電池や太陽電池等に必要な基礎知識を実験を通して学びます。

ACTIVITY

電気電子ゼミナールⅡ講義での教員からの先端電気電子技術紹介⑴

2022/12/09

 電気電子工学科3年生後期の電気電子ゼミナールⅡ講義では,「就職?進学の準備」のために,企業人や教員から電気電子先端技術が紹介されます。企業人から電気電子技術と製品開発について,教員から電気電子関連の最先端研究についての紹介がありました。写真では,児玉教授からウィルス観測に欠かせない「電子顕微鏡」技術(写真①),田崎准教授(写真②)から自動運転等のための「ロボットビジョン」技術の紹介がありました。得意だった講義を思い浮かべながら,来年からどの研究室を希望するのか,あるいは,自分が将来どのような電気電子技術に携わりたいかを考えることができました。

写真①:児玉教授の研究紹介

写真②:田崎准教授の研究紹介

小型水力発電実験

2022/12/19

 電気電子工学科2年生の学生が「小型水力発電」についての技術体験をしています。昨年度は,大发体育官网_澳门游戏网站のN館と研究実験棟3の高低差を利用した場合,小型水力発電でどれくらいの電力を得ることができるかを計算しました。この電力量計算では,本学科の「電気回路」や「エネルギー変換?発生工学」講義で学ぶ基礎知識を多く使います。また現在,写真①のような小型水力発電機を自作し,写真②のように発電量を測定しています。実験準備が整ったら,大发体育官网_澳门游戏网站の高低差を利用した発電実験を行い,その結果と昨年度の計算結果を比較する予定です。これらの体験を通して,「小型水力発電」の設計や開発の方法を学び,将来のエネルギー問題の解決に貢献したいと考えています。

実験風景①

実験風景②

電池開発のための実験教材作成

2022/12/22

 今回のテーマの1つである「電池」についての実験教材を作成しています。今年度のプログラムは,学生自身で教材を作成し,学生間でその教材を使って教え合うことで理解を深めます。写真①および②では,電気分解電圧の測定実験プログラムを作成している様子で,電気分解や液体中のイオンの挙動をわかりやすく学ぶための教材を作成しています。また,入荷が遅れている電池充放電装置が納品され次第,実際に電池を作製し,その電池を評価することも行います。本プログラムでは,電気化学の基礎知識の学びから開発?評価までを体験することによって,電池開発の技術者を育成します。

電気分解電圧の測定風景

液体試料の導電率測定風景

  • 情報工学部始動
  • 社会連携センターPLAT
  • MS-26 学びのコミュニティ