大学概要【2023年度実施分】農業系未利用資源の活用による食品製造の体験実践プログラム

農学部

農業系未利用資源の活用による食品製造の体験実践プログラム
実施責任者:中尾 義則

本取り組みでは栽培植物の管理作業を体験しながら,農業系廃棄物の利用可能性を探索します.
農業収穫物を得るためには多くの管理作業があり,その中で枝葉や果実が多く廃棄されます.今回は果房品質向上のため切除するブドウの枝葉を材料として,茶の開発を試みます.そのためにはブドウ葉茶用の工程の検討や葡萄葉茶である特徴付けなど,試行錯誤が必要になります.これらを学生自身で工夫し解決していきます.

ACTIVITY

ブドウの葉を使ったお茶の試作(初回)

2023/06/02

ブドウの葉でお茶ができるか試作しました.方法は緑茶作りに準じて行いました.本やインターネットで情報を集め,葉を蒸す方法とレンジで加温する方法を試しました.見た目はお茶らしくなりましたが,味は酸味を感じる,不思議な感覚でした.

蒸したブドウの葉を乾かしています.

葉を揉んでいます.

2回目の揉みが終了.

5回目の揉みが終了.見た目はお茶っ葉のようになってきました.

岩の原葡萄園の視察

2023/06/07

ブドウについて学ぶために岩の原葡萄園(新潟県)を訪ねました.ここの創業者はブドウ育種家として有名で,いくつもの優良系品種を作出しています.また,今も雪室でのワイン貯蔵が行われており,環境保全の取り組みの一つを直接見ることができました.

国際ブドウ?ワイン機構に登録がある日本のブドウ3品種のうちの1品種の基準木がある圃場

雪室の冷気でワイン貯蔵庫を冷却している

ブドウ葉茶の作成(若葉編)

2023/06/23

ブドウの葉茶を若葉で作れば,「優しい味わいになるのでは」と学生から提案があり,試作しました.やはり独特の風味があります.「甘くしたい」との意見から,砂糖を入れてみると意外に飲めます.研究室をたまたま訪問に来ていた来客に進呈すると,果物を入れたドリンクへと応用がありました.

附属農場の果樹園から芽かき(不要枝)した枝をもらい,材料としました.

葡萄煎茶を制作中

できあがりの状態は人それぞれです

ブドウ葉茶にフルーツで風味付け(SW田中様提供)

お茶作り体験(宇治)

2023/07/28

お茶(煎茶)とほうじ茶の作り方を学び,ブドウの葉作りに生かすことにしました.午前はチャの葉を使った手揉みの煎茶作りとお茶の種類を学び,午後はほうじ茶を作りました.その翌日には,学生自ら保管してあったブドウの葉緑茶をほうじ茶にしていました.

汗がしたたり落ちるほど,長く強く揉む.緑茶と煎茶との違いを知る.

完成間近.乾燥準備.ここまで約90分.準備からすると180分以上になる.

手早く炒ってほうじ茶を作る.

ブドウの葉のお茶のテイスティングと利用

2023/08/23

共同でブドウの葉茶作りに取り組んでいる後藤ぶどう園(豊田市)様のご厚意で,市販のブドウ葉茶を飲む機会を得ました.温度と茶葉の量を変えながら飲み,独特の風味を柔らかくする方法を検討しました.そこで,学生からお茶の酸味はお茶漬けに良いかもとの提案があり,鮭茶漬けや梅茶漬けを試してみました.

市販ブドウの葉茶と後藤さん自作のブドウの葉茶と名城大で自作のブドウの葉茶の味比べ

お茶漬けの具材の準備中

お茶漬け

ブドウ葉茶作り(カラードティー)

2023/08/24

ブドウの葉茶は色が薄いので,天然の色素で着色する案が1回目の茶作りの時に出ていました.そこで6月に春日井農場からバラを分けていただき,フリーズドライして保存しておきました.8月になって新たにお茶を仕込み,バラの花びらで色を付けて見ました.ほんのり薄いバラ色になり,香りも加わった気がしました.

バラの花びらを採取

ブドウ葉茶作り中

花びらを入れて時間がたつと極淡いバラ色になった

ブドウ葉茶作り(風味づけ)

2023/12/14

ブドウの葉茶の味や香りの変化を求めてフリーズドライした花弁,果皮,果実を加えて試飲しました.カンキツの果皮を加えると酸味は増すが清々しく,ブドウ果実を加えるとその甘みで飲みやすく,花弁は色味と風味を増して,と様々な変化を体験しました.

これまでに採取し,保管した材料の利用を検討中

ブドウ葉茶作り中.左:ミカンの果皮.右:バラの花弁とラズベリー.

試飲中.

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