大学概要【2023年度実施分】障がい学生支援を担うサポート学生養成事業

学部?部署共同

【障がい学生支援センター?都市情報学部?経済学部】障がい学生支援を担うサポート学生養成事業
実施責任者:宮嶋 秀光

大发体育官网_澳门游戏网站には、様々な障がいのある学生が在籍しています。障がいのある学生が全ての学生と平等に学修や課外活動等に参加できるためには、教職員はもとより学生による自主的な支援活動が重要となります。本取組は、学生による自主的な支援活動を普及させ、学内に支援の輪を広げることで誰もが自由に学べる大学環境創出の足掛かりとなることを目的とし、学外とも連携を図りながら、幅広く社会に目を向けられる学生を育てていきます。

ACTIVITY

障がい理解に関する勉強会の実施「視覚障害について知ろう!」

2023/06/15

 6月29日の視覚障害者の方との対話会を前に、学生サポーターの方々への障がい理解を深めるために、勉強会を開催いたしました。名古屋市障害者理解に関する講師派遣事業より、視覚障害(全盲)のある竹内ゆかり様が講師となり、ご自身が全盲になるまでの経緯や、現在の生活の仕方、私たちがどのような支援をするとよいのか、などわかりやすくお話くださいました。その後、2人ペアとなり、12号館の廊下?階段を利用したアイマスク体験を行いました。参加者からは、アイマスクをすることによって、目が見えなくなることへの不安定さを実感したと同時に、視覚障害のある方への理解も深まった時間となった、との声がありました。

<参加者の感想>
?視覚障がいの体験はしたことがありましたが、ガイドする方に集中してやったことは無かったのでとても勉強になりました。どこまで声をかけていいのか難しいです。映画の副音声だったり、アプリなど、今はすごく進化していて障がいのある方のために私が手伝えるチャンスだと思いました。誰かの役に立てるように視覚以外にも聴覚など、サポートできるようにアプリや声をかけてあげるなど行動をおこしたいです。
?アイマスクをして歩く体験をしましたが、目が見えないことがこんなに緊張し、大変なことかと、体験して実感できました。お話が面白く時間があっという間でした。
?当事者の声を聞いて実際に体験をしてみる機会はなかなかないので、どういった設備やサポートが求められるのかを具体的に考えることができました。駅など音だけでは状況を理解し辛い場所での音声案内なども増えるといいと思いました。

参加者に自身の障害の状況を説明される竹内さん

竹内さんを案内しながら、ガイド体験をする学生サポーター

初めてのアイマスク体験?ガイド体験中の学生サポーター。ガイド者の言葉かけを頼りに歩きますが、見えないことの怖さを実感。

障がいのある方との対話会「全盲の方をお招きして」

2023/06/29

 6月29日の視覚障害(全盲)の松岡信男さんと盲導犬イリーナをお招きし、対話会を開催いたしました。松岡さんは成人になってから、眼の病気を発症し、中途障害となりました。だんだん見えなくなっていくその過程の心の在り方や、視覚情報が得られないことで、自分自身の感覚をフルに使って日常生活を送られている様子、また盲導犬と一緒に生活することによって、随分助けられていることなど、松岡さんの現在の様子をお話くださいました。
 普段私たちの生活の中で、視覚障害のある方と接する機会がほとんどない中で、松岡さんより投げかけられた言葉は、参加者の心に響くものとなりました。

 今回の対話会は、事前に学生サポーターが松岡さんと打ち合わせを進めたり、当日、駅まで迎えにいくなど、積極的な姿が見られました。今後も学生サポーターの方々には、対話会だけではなく、障害理解につながる研修、昨年度より取り組んでいるバリアフリーマップ作製へと取り組んでいただく予定です。

<参加者の感想>
?視覚障害を持っている方は、様々な障害がある中で上位に位置するほど生活しづらい障害だと感じた。このような方々を見かけることがあればぜひ手助けしたいと感じた。
?信号の音で方角が分かることを知って驚いた。視覚障害者にとって危険なことがたくさんあるのでバリアフリーを進めていくことは大切だと感じた。松岡さんがおっしゃったとおり、自分にも意識のバリアがあったと思いました。これからはどんな人に対しても助けられる人になりたいです。盲導犬は言葉が分かって、危険なときは自分で判断でき、とても賢いと思いました。今回の対話会に参加しなかったら知ることのできない話や情報を知ることができたので参加してよかったと思いました。
?盲導犬が言葉を理解できるということや、緊急時は自分の判断で従わないということに驚きました。リードだけ持った場合は寄り添い、ハーネスも持った場合は仕事モードになるなど、知らなければ損なことまで知ることができて、参加してよかったなと思います。また、勝手な判断で手を貸したつもりになるのではなく、当事者に、してほしいことをしっかりと聞く必要があると思いました。

松岡さんを案内する学生サポーター

松岡さんのお話を熱心に聞く参加者

学生サポーターと松岡さん

学生サポーター勉強会「就労移行支援について学ぼう」

2023/11/24

 11月9日(木)、社会福祉法人 共生福祉会 尾張中部障害者就業?生活支援センターで就労支援をされている大川絵美子さんをお招きして、勉強会を開催しました。
 就労移行支援について、学生サポーターは、身近に体験する機会がないため、障がいのある方々に対して、実際の現場ではどのように支援をされているのか学べる機会としました。
 今回の勉強会では、大川さんより就労移行支援事業所の種類、仕事内容について説明していただきました。その中で、ふだん障がいのある方との面談の経験として、どういった力が障がいのある方々に身についていると、就労に繋がりやすいのか、という点についてもお話しいただきました。その際、特に「自分のことについて知っていること」が、就労移行にとって大切になるということも学ぶことができました。
 参加した学生からも、自分の体験談と、思い浮かんだ疑問点について積極的に質問が出され、短い時間ではありましたが、有意義な時間となりました。

大川さんの話に熱心に質問する学生

学生サポーター勉強会「知的障害について学ぼう」

2024/01/29

 1月29日(月)、名古屋市障害者理解に関する講師派遣事業より、一宮特別支援学校高等部 金子忠明氏、名古屋手をつなぐ育成会の濱田氏、当事者の保護者の方、計3名をお招きして、知的障害についての勉強会を開催しました。
 “知的障害”という言葉を書物などで知ってはいても、学生サポーターは、身近に接する機会がありません。そのため、知的障害の特性や望ましい配慮についての講義から、知的障害の疑似体験、そして、当事者の保護者の方からの体験談についてお話を伺いました。
2時間という時間があっという間に過ぎてしまうほど、学生は大変熱心に参加しました。

<学生の声>
?どのように支援をすればよいのか分からないことが多かったですが、具体的なケースと対応例を教えていただき、とても分かりやすかったです。また、教師を目指している立場として、保護者の方のリアルな声を聞けて良かったです。障がいのある生徒もそうでない生徒も成長できるように勉強していきたいと思います。
?知的障害のある方に対して具体的なイメージがなかったのですが、行動の理由や本人からの見え方を理解するヒントがわかり、どういった声かけやサポートをしたらいいのかを考えやすくなりました。
?「誤学習」という言葉が印象に残りました。優しさのつもりでしたことが、良くない習慣につながることがあるということが理解できてよかったです。
?障がいのある人が過ごしやすい環境を作るには、私たちが行動を起こす必要があると感じました。そのためにも、私たちはこのことに関心を持つ必要があると思いました。

金子さんの話を熱心に聞く学生

知的障害がどういった障がいかの疑似体験

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