大学概要【2020年度実施分】経営学部?経済学部の連携?協業とアクティブラーニングによる新たな地域コミュニティモデルの創出事業

学部?部署共同

【経営?経済学部】経営学部?経済学部の連携?協業とアクティブラーニングによる新たな地域コミュニティモデルの創出事業
実施責任者:田中 武憲

 本プログラムは、名古屋市の約3倍の広大な面積を誇り、かつて国鉄?JR岩泉線が通っていた岩手県岩泉町を舞台に、経営学部?経済学部の両学生が連携?協力しつつ、それぞれの専門知識を活かして地域活性化に取り組むことで、総合大学である本学の強みを活かした新たなアクティブラーニング手法の開発と、地域経済の再生と活性化モデルの構築、「持続可能な活力ある地域コミュニティ」の実現を目指す取組みです。

ACTIVITY

岩手県岩泉町の観光開発のためのジオラマ作成を開始しました。

2020/09/09

経済学部山本ゼミでは、岩泉町と連携し、平成26年に廃線となったJR東日本岩泉線の浅内駅を観光資源として活用する方策を検討しています。このなかで、昭和40年代の過疎化が始まる前の時代、浅内駅が活況を呈していた頃を再現するジオラマを作成し、旧駅舎内で展示することになりました。このため、昨年度は、地元自治会の方々にお集まりいただき、往時の状況についてヒアリング調査を実施しました。本年度はこの結果をもとに、本学鉄道研究会の協力を得て、ジオラマ作成に着手しました。

浅内駅ジオラマで各種施設の配置を検討中(令和2年9月9日) *所定の手続きを経て学務センター長了承のもと教員立ち合いで活動

鉄道廃線跡の有効活用について先行事例調査を行いました。

2021/01/18

 経済学部山本ゼミでは、岩泉線旧浅内駅や岩泉線廃線跡を観光資源として活用する方策を検討していますが、このための先行事例調査として、令和2年11月1日(日)?2日(月)に兵庫県三木市の「三木鉄道記念公園および別所ゆめ街道」、令和2年11月30日(月)に愛知県碧南市の「碧南レールパーク」の視察およびヒアリング調査を実施しました。
 三木鉄道記念公園は、平成20年に廃止された三木鉄道三木駅の駅舎等諸施設を利用し、地域の交流拠点として平成22年に整備したものです。また、別所ゆめ街道は、三木鉄道三木~下石野間4.8㎞を遊歩道として平成30年に整備したものです。三木鉄道記念公園ふれあい館において、三木駅周辺を元気にする会のボランティアスタッフ上田様ならびに仲川様より、同施設の利用状況やボランティアによる運営方法詳細についてお教えいただきました。また、同施設の整備主体である三木市産業振興部観光振興課において、同課課長荒池様ならびに主事佐藤様より整備費用およびその財源、維持費用等についてお教えいただきました。
 碧南レールパークは、平成16年に廃止された名古屋鉄道三河碧南~吉良吉田間のうち大浜口~三河旭間2.3kmを公園として整備したもので、線路の面影を残した遊歩道となっています。同施設の整備主体である碧南市開発水道部都市整備課において、同課課長補佐長谷川様ならびに係長伊藤様より整備費用およびその財源、維持費用、市民の評価等についてお教えいただきました。
 この結果を踏まえて、浅内駅の鉄道公園としての活用方策について取り纏めの予定です。

 なお、上記調査出張については、所定の学内手続きを経て教員同行により3密回避等十分な注意の上実施しました。

別所ゆめ街道 2020/11/01

碧南レールパーク 2020/11/30

岩泉町復興応援カレンダーを作成しました。

2021/01/22

 2017年より「学びのコミュニティ創出支援事業」の支援を受けて,特産品のチャリティー販売など岩手県岩泉町の復興支援に取り組んでいる経営学部の学生が,岩手県県北?沿岸振興室と協働で「いわいずみInstagramカレンダー2021」を作成しました(非売品)。
 2018年版より始まり,今回で4回目となる本カレンダーは,岩泉町の様子と魅力を伝える復興公式インスタグラム「#iwaizumi_genki」に投稿された写真のなかから,学生が選定や編集作業を行い,1000部を印刷?無料で配布しました。
 カレンダーは岩泉町の店舗や宿泊施設などに無料で広く配布?掲示されていますので,岩泉町にお越しの際はぜひご確認ください。

完成したカレンダーと活動に参加した学生(一部)

「浜の駅おもと愛土館」にて

「道の駅いわいずみ」内の「ViTO × IWAIZUMI」にて

中居健一岩泉町長にカレンダーを寄贈

「旧岩泉線観光活用調査報告書」が完成しました。

2021/03/29

経済学部山本ゼミでは、岩手県岩泉町と連携し、JR岩泉線の廃線跡を観光資源として活用する方策を検討していますが、令和2年度の成果物「旧岩泉線観光活用調査報告書」が纏まりました。
本調査では、岩泉線浅内駅の鉄道公園としての整備、廃線跡ウォーキングツアーの可能性、および岩泉駅の有効活用について検討しました。
浅内駅構内の鉄道公園としての整備については、現存している駅舎、旅客ホーム、給水塔に加え、現在は土石に埋もれている転車台を発掘して復元し、これらを繋ぐエリアを公園として整備することを提案しました。
廃線跡ウォーキングツアーについては、上述の浅内駅鉄道公園のアクティビティのひとつとして、浅内駅を起点に岩泉駅方面へ片道1km 程度で実施することを提案しました。この区間には、隧道と橋梁があり、参加者は非日常体験が可能です。
岩泉駅の有効活用については、商業施設としてコインランドリーやフィットネスクラブとしての利用を提案しました。また、これとは別途、平成28年台風10号豪雨災害や東日本大震災の記憶を伝え、防災教育に役立たせる災害伝承施設としての活用についても検討しました。

表紙

目次

  • 情報工学部始動
  • 社会連携センターPLAT
  • MS-26 学びのコミュニティ