大学概要【2022年度実施分】応化チャレンジプログラム

理工学部

応化チャレンジプログラム
実施責任者:丸山 隆浩

本プログラムでは、応用化学科カリキュラムで一定の就学基準を満たし、活動意欲のある学部3年生がいち早く研究室での研究活動にチャレンジする機会を提供します。卒業研究での研究室配属とは独立したものであるため、特定の研究分野を深く学ぶことも、多分野の研究を幅広く経験することもできます。この研究活動で得た成果は、学科主催の発表の場が設けられます。この取組を通じて研究のまとめ方や議論の仕方を修得できます。

ACTIVITY

研究室でのチャレンジ研究開始

2022/12/13

 本プログラムは、卒業に関わる必要単位が十分に取得できている学生に限定して、早期に研究室での研究活動を体験してもらう取り組みです。卒業研究で配属を希望する研究をいち早く体験したい、卒業研究とは異なる分野の研究を幅広く体験したいなど多様な要望に応えることのできる仕組みになっています。
 今年度は、有機合成やタンパク質を使った有機系研究、電気伝導性やカーボンナノチューブなど無機系研究を実施する研究テーマが設定されました。また、計算機を使ったシミュレーションもあり、取り組み方は研究室によってさまざまです。今年度は7名の希望者が集まり、5つの研究室に配属されました。10月~12月にかけて約3ヶ月間の早期研究のチャレンジがはじまりました。

化合物の合成実験の様子

化合物の評価の一場面

チャレンジ研究、実施中 No.1

2022/12/16

 チャレンジ研究を行っている研究室から報告が届きました。
 析出させた高分子を型にはめて固め、樹脂化を試みました。乾燥時の熱によって副反応が生じ、樹脂の硬さに変化が見られました。この段階での物性変化は想定していなかったので、この偶然の産物について考察を深めることにしました。まずは硬さの評価について、本格的な装置は使わずに手作りの評価方法を考えてもらいました。チャレンジ学生が提案してくれたオリジナルの評価方法では、確かに硬さに優位の差がみられる結果となりました。目の前の不思議な現象を解明するべく周辺研究の文献調査や実験を継続しています。チャレンジ学生は、いままさに研究の醍醐味を味わってくれていると思います。どういう結論を導き出せるか楽しみにしています。

独自で提案した樹脂の硬さ評価を検討している様子

チャレンジ研究、実施中 No.2

2022/12/22

 チャレンジ研究を行っている研究室から報告が届きました。
 この研究室の取り組みでは、せっかくなら教員もあまり携わったことのない実験?研究を一緒にやってみようと思い、生分解性の膜を作製することを検討しています。タンパク質の成膜作業にしても、乾燥状態と湿潤状態で様々な違いが見られ、膜の取り扱い方もそれぞれの場合で工夫が必要です。膜の微細な構造についても顕微鏡で観察して、知見を重ねることにしています。生分解の実験は色々と聞いたことはありましたが、実践するのははじめてで、学生とともに条件検討を行っています。卒研着手前の学生にとってというよりも教員にとってもチャレンジの色が濃く、有意義な実験が進められています。

膜の顕微鏡観察の様子

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